ギター対談Vol.1和田アキラさん
この対談は2007.5.4 PRISMライブゲスト出演の際に行なわれました!
西山:新たに新設コーナーを設けまして。ギター対談というのをですね・・・。
和田:なるほど!
西山:ギタリストの方をお招きして対談をと考えまして。
和田:おっそうですか!
西山:今日は、一緒にやらせていただくのは7年ぶりですよ!
和田:あ、そっか。
西山:たぶん僕の記憶だと2000年か1999年のピットインが最後だったかなと。
和田:うん、そうだね。建ちゃんとやってた。
西山:そうですね。
和田:だって、建ちゃんとやらなくなって5年くらいだもんね、
西山:ピットインっていつ無くなったんですか?僕はあの時以来出てないんで・・・。
和田:・・2,3年前かなあ、確か。
西山:あの時からもずーっとPRISM信者の方はたくさんいらっしゃるんですよね。
和田:ん、まあそうだね。
西山:少し前になりますが、PRISMのファーストアルバムが紙箱のパッケージで新しくリマスターされたものがあって、昔のテイクが結構入ってたりしますよね。
和田:昔のっていうかボツテイクね。
西山:「トルネード」とかって全然違うんだな~って。
和田:そーなんだよ。なんであんなの出したんだってねえ。
西山:いやいやいや(^_^;)
和田:出さないつもりで録ったやつなのに。「もう触らない」ってさあ。
西山:(笑) あれって何パターンがあった曲なんですか?聴いた時に違うんでビックリしたんですけども。テーマで曲って決まるじゃないですか。でも「違うテーマの曲があったんだぁ」って。
和田:・・・あったんだねえ。
西山:「トルネード」ってダカダカダカダカ・・・・って上昇音の曲だったのに今回のはタタタタタタ・・・って下に下がってて。
和田:ホント?そうなんだ。・・・・気になるの?
西山:気になるじゃないですか!(笑)でも結構感動しましたよ。
和田:ほんとぉ。・・・だってさあ、臭いものには蓋したもんなんだよ。
西山:だけど、あれを聴いて思ったんですけど「LOVE ME」も違うテイクがある。何パターンか録ってその時のベストテイクを録って、それで・・・
和田:そんないい感じじゃなかったと思うよ。
西山:あ、そーなんですか?。
和田:例えばさ、2つくらい録るじゃん。そしたらさ、「こういう感じにしたらどうか?」ってまた弾いたりして・・・試してる。
西山:そうなんですか。でも、あのCDは結構感動モノでしたよ、僕らとしては(^^ゞ「こんなモンあるんだったら先に出してよ!」って。
和田:いや、だってさ。あれは「絶対に出ない」って録ったヤツだから。
西山:誰もミックスとかは立ち会ってないんですか?
和田:メンバーは立ち会ってないよ。ヒラノ(?)ってヤツが立ち会ったけど。
西山:なるほどね。・・・最近建さんとは一緒にやったりとかはしてないんですか?
和田:建ちゃんとやったのは・・・・あ、去年やったよ。去年の連休中の。
西山:あ、去年のこの時期(ゴールデンウィーク)のストーミーマンデーは建さんでしたね。・・・あー、そうだそうだ。去年の時も僕がLIVEに参加するしないってのがあったんですよね。
和田:うんうん。
西山:あれも、結局事務所のゴタゴタでお返事出来なくって(>_<) スミマセン。
和田:いーえ、いーえ。
西山:一年後にやっと実現できて(^^ゞ
和田:そういう自分じゃないところで回りくどい事ってたくさんありますからね^^;
西山:さすがに凹みますよね・・・。
和田:じゃあ、その分今日は!
西山:いやいやいや。その分弾けなくなっちゃいました(笑)
和田:またまた~。ブワーッ!と火が出るくらいに!
西山:じゃあ、燃やしちゃいましょうか(笑)
和田:それはもったいない(笑)
西山:昨日のPRISMのLIVEはどうだったんですか?大高清美さんがゲストでしたよね!?どんな曲をやられたのですか?
和田:バイキングとかやったよ。
西山:バイキングやったんですかぁ?それは聴きたかったなぁ~。
西山:どんな感じのお客さんだったんですか?
和田:まあ、いつものヤツもいたけど他にも何人かいたよ。
西山:何歳くらいの方が多いんですか?
和田:何歳くらいかなあ~・・・35~40歳くらいとかなのかなあ?
西山:僕みたいにPRISMのエリッククラプトンの前座でやってたのよかを実体験している人とかは・・・。
和田:そうそう、そういうのもいるね。
西山:居ますか、やっぱり!そういう人ってやっぱり今回みたいなLIVEも来るんですか?
和田:来るよ。そういうのも。ツアーとか回っても子育てが終わったからって人とか。
西山:あ~なるほどね。
和田:昔来てて、とかね。
西山:はいはい。
和田:まあ、何年か前に出したアルバムとかでは昔の曲をやってたから、昔のファンも来るようになって。
西山:そうなんですか。・・・やっぱり昔の曲はウケますか?
和田:まあ、その辺はね。
西山:僕らの世代にとっては青春時代ですからね。僕のPRISMの印象ってやっぱり「クラプトンの前座」だったから。・・・普通オープニングアクトで「帰れコール」が出るのが当時は当たり前だったじゃないですか。
和田:うん。
西山:外タレのコンサートで日本人のバンドが演奏するなんて、洋楽フリークとしてはまず有り得ない事で。
和田:うん。
西山:BOWWOWもそうだったし、色んなバンドがあって、「あ、うまいな」って思っても凄く評価される人とそうでない人がいて。・・・そんな中で僕の中で「クラプトンの前座のPRISM」っていうのは今でも忘れられないですよ!
和田:あ、そうか(^^ゞ
西山:はい。もう僕も45歳になって、今までの人生で見た自分の中での歴史的なLIVEっていうか・・・3本の指に入る衝撃的なLIVEだったんですよ。
和田:いやいや(^^ゞありがとう!
西山:あの日が無かったら今は無かったっていう。
和田:いやいや・・・困っちゃうね(^^ゞ
西山:今日はLIVEでそんな話をさせていただく予定です!
和田:(^^ゞ困ったね(笑)
西山:今風の言い方をすると「リスペクトしてます!」
和田:(^^ゞ・・・・アルバムはいつくらいから作ってたの?
西山:アルバムは去年の夏くらいから・・・いや5月くらいから始めたのかな?元々はギターマガジンのギターコンテストの課題曲を2曲作れって言われて作ったんですよ。
和田:うん。
西山:そしたら、わりと結構自分の中で作ってなかった曲が出来て「あ、今のなかなか良かったかな」って。
和田:そーなんだ。
西山:はい。それがキッカケで前回自分のアルバムを作ってから10年も経ってたっていうのもあって「そろそろいいかな」って。やりたい音楽も見えてきたし。
和田:なるほど。
西山:ちょうど2年前くらいに楽器フェアかなにかで会った時に、和田さんが僕がハウンドドッグ辞めたって勘違いされててPRISMのツアーに誘っていただいたじゃないですか。
和田:うん。そういう誤操作情報を流す「KK」ってヤツがいてね(笑)
西山:あ~、KKね(笑)去年会いましたよ。
和田:あいつは「放送局」・・・「スピーカー」だね。
西山:(笑)まあ、NGですね、KK君の話は!
和田・西山:(爆笑)
和田:すごいな、今のはな!
西山:強烈なNGワードですかね(笑)
和田:(笑)彼をNGワードだと言う人は多いよね(笑)
西山:いや~、だけどギタリストで結構毒舌な人いますけど、彼ほど人の悪口を言わない人は居ないなって思ってますけどね。
和田:そうそう。そうだね。その代わり、色々な人の話はするよね。
西山:(爆笑)
和田:情報が早いような遅いような・・・。伝達が曲がって入ってくるからね。
西山:(笑)なるほど!
和田:それが問題だってね^^;
西山:可笑し過ぎます!(笑)・・・昨日のLIVEは盛況だったんですか?
和田:そうだね。でも今日の方がお客さん多いんだよ。さすが西山君の人気はスゴイね!
西山:いやいやいや(^^ゞたまたまですよ~
和田:岡田君と西山君との若者二人に頑張ってもらうと。俺はそれに乗っかると。
西山:いやいやいや。そんな事は無いですよ~(^_^;) 僕ももうオッチャンですから。
和田:そんな事言わないでよ~
西山:もう早く弾けないですから(笑)
和田:いやいや。・・・・早くは弾けるよ、俺は!(笑)でもワイドストレッチはもう出来なくなったかなあ・・。
西山:いや~、僕はそんなのもうやらないですもん(笑)・・最近ソロもやらなくなっちゃったって(^^ゞ
和田:なんで~。やってくださいよ。今日はいっぱい弾いて。
西山:いやいやいや(^^ゞ(和田さんに見つめられて)・・・そんな下から見つめないでくださいよぉ~
和田:(笑)今日いっぱい聴かせてね。
西山:いやいやいや。今日は和田さんのを聴かせていただきに来たんですから!
和田:またまたまた~
西山:僕が来たのは何も意味がなかったりして。ずっとバッキングとか(笑)
和田:そんな事はないでしょ~(笑)
西山:はい(笑)・・・今日は珍しくアイツ(Mustang)持ってきましたよ。
和田:あ~っ!
西山:PRISMとMustangは全然合わないだろうって(^_^;)
和田:いや、そんな事は無いんじゃない?
西山:今日はアンプはJC-120にVOXのマルチでやらせていただこうかと・・・。和田さんはJC-120なんて使わないですよね?
和田:いや、場合によってはGT-PROを使用してパワー部とスピーカー部のみ利用する使い方もするよ!
西山:へぇ~!そんな時もあるんですね。和田さんは機材にめちゃめちゃ強そうでうらやましいです。僕は全然ダメなんで・・・。
和田:いやいや、そんなことはないよ。
西山:ほんっとにダメで。だからプリセットされた音しか使ってないくらいの感じで。
和田:俺もそうだよ。
西山:そうですか?
和田:それをちょっと直してるくらいなもんで。
西山:いや~、直しもしないですから(^_^;)
和田:(爆笑)
西山:ベースの六川さんっているじゃないですか。一緒にやってた時に、僕が自分のエフェクターに四苦八苦してたら、「西山君、もしかして苦手でしょ?」「はい(>_<)」って(笑)「僕も苦手なんだ。だから僕も(音を)変えないよ」って。「え、なんで変えないんですか?」」って聞いたら「だってこれ作ってくれた人がいるわけだろ。その人に悪じゃないか。」って。すごい理屈だなあと(笑)
和田:なるほど(笑)スゴイそれ。
西山:ええ、最高です!
和田:前はマーシャルのパワーアンプ使ってたんだけどさ・・・なんかダメなの。音が硬くて。
西山:あ~・・・。
和田:すごく固い。Hughes&Kettnerよりも硬い。
西山:わかりますそれ。
和田:それにプレゼンスとか付いててさ。「これはいつ誰が使うんだろう?」って。
西山:(笑)だってマーシャルなんて普通のアンプのプリだってゼロから取れちゃうっていう。
和田:でもあれさあ、リターンを聴いてるとそんなに・・・って感じの音じゃん。
西山:わかります。
和田:でもスゴイよ。こういう金色のやつ、マーシャルの。
西山:ジャキジャキですか?
和田:あの、マーシャル祭りのときの。
西山あっ!あれはね~。マーシャル祭りなんて懐かしいです!あれは2002年!?
和田:そうかな?
西山:あのとき和田さんと楽屋一緒だったんですよね。
和田:そうそうそう。
西山:で、ずーーっと5時間弾いてたなあ。それで疲れちゃって(^_^;)本番はボロボロだったんですよ。
和田:そうそう、俺も(笑)
西山:あの時に一番よかったのって「王様」じゃなかったのかなあ(笑)
和田:あ~、でも王様はしゃべりが良くなかったんだよ!
西山:(笑)
和田:しゃべりになるとシャバダバになるんだよ。あ、そういえばこの前王様に会ったよ。
西山:あ、そうなんですか!?
和田:オヤジバンドなんとかっていう本があってさ、それの取材で。野呂と俺と高橋まことと組んで対談やったの。
西山:そういえば、最近和田さんのHP見たら、一人でやってらっしゃる・・・クリニックですか?あれは??セッションって書いてあって。あれは何ですか?
和田:ああ、あれね。あれはカラオケ相手にやってもいいし、ソロをやってもいいし。事前に申し出ていれば良しとしてやってるの。
西山:じゃあ、課題曲とかを決めて?
和田:課題曲はね、選ばせるの。
西山:何人くらいきます?
和田:そんなに来ないよ。来ても4人か5人かな。
西山:それはもう信者ですか?
和田:うん。毎回くる。
西山:やっぱり(笑)だけど、それはそれで大事ですよね。僕も信者ですから!
和田:そんなぁ。聖飢魔IIじゃないんだから(^^ゞ
西山:(笑)そういえば今度、聖飢魔IIのベースのゼノンと一緒に東北ツアーを・・・
和田:回るんだ。
西山:そうです。N/Y Funk Shot!!っていう彼が参加しているバンドと。
和田:ああ、米川君とかJIMI橋詰とかのだ!
西山:JIMI橋詰さんと一緒にやったことってあるんですか?
和田:あるよ。
西山:そうなんですか。僕は初めてで。そのメンバーの中では一緒にやったことがあるのは石川君(ゼノン)しか無くって。米川君とは昔行ってたギター教室が一緒だったっているのがあって。
和田:へぇ~そーなんだ。
西山:米川君は僕が参加したセッションの後任が意外に多かったりして・・・。
和田:うん、ピットインの店長が凄くブッキングしたがってたよね。
西山:是方セッションも僕が一時期やってて。「そのあと誰がやってるの?」って聞いたら米川君だって(笑)
和田:へ~。
西山:だけど、「一緒にやったことって一度も無いよね」って。今日は2曲僕の曲をやらせてもらうじゃないですか。
和田:うん。
西山:彼らと演奏する時がきっと初披露になるだろうなって思ってたら、今日ここでやらせて貰えるので、ちょっと僕としてはラッキーかなって。
和田:じゃあ、今日は練習していって!
西山:いやいやいや^^; 今日は本当に光栄ですよ!
和田:俺、コード弾くから。
西山:いやいや。和田さんが弾きまくってくださいよぉ~
和田:いやいや、も~弾きまくれられないよ(笑)
西山:「どうしようか?」って僕も今可能性を考えているくらいですから・・・
和田:いやいや。俺もさ、なんかあったらさ「じゃあ、ここ雰囲気変えるために治郎ちゃんソロね」とかさ。
西山:(笑)彼はどうやって知り合ったんですか?
和田:ピットインのセッションで月に一回スタンダードのセッションがあったんだよ。それの時に、ちょうど建ちゃんが辞める半年くらい前から来てて。で、名前は前から聞いてたのね。
西山:はい。
和田:で、演奏して「スゴイな」って。万ちゃんは大高さんので一緒にやったことがあったのね。
西山:あ~、なるほど。
和田:で、万ちゃんに「誰がいい?」って聞かれて「岡田治郎くんしか考えてない」って言ったら「それでいい」って事になって。
西山:なるほど。じゃあ、万作さんの方が先に知ってたって感じなんですね。
和田:そうだね。まあ、俺もそのスタンダードのセッションで知ってて「連絡先は知ってます」くらいはあったんだけどね。
西山:ほかには目ぼしい人はいなかったんですか?
和田:うん、いなかったね。
西山:難しいですよね・・・・技術も必要だけど、でもただ出しゃばってるだけでもダメだし。
和田:うん。
西山:資料の曲を聴かせてもらってそれは凄く思いましたし。
和田:選曲も彼がやってるからね(笑)
西山:え~、選曲もそうなんですか?・・・結構構成好きなんですか?
和田:彼は「昔の曲の方をやろう」って言ってくれてるんだけどね、俺がちょっと躊躇したりしてる方で。
西山:へえ・・・。一つ質問です!なんで「サイクリング」はやらないんですか?
和田:「サイクリング」はね、嫌いなんだよ。
西山:(笑)なんで~~!?
和田:なんかチマチマした感じでねえ。
西山:(^_^;)あれは誰の曲ですか?
和田:俺、俺!
西山:え゛、ダメじゃないですかぁ~!あれ、結構良いですよ!
和田:まあ、あれが良いって人も結構多いんだけどねえ・・・。
西山:なんだ!もしもう一回一緒にやる機会があったら「サイクリング」やりません?
和田:いやぁ・・・。
西山:その時は全部僕がやっていいですから!
和田:い~よ。じゃあ。あれだけじゃない?LIVEでやってないのって。
西山:そうですか!それなら是非僕にやらせてくださいm(__)m
和田:「トルネード」も全部やっていいよ。
西山:「トルネード」は以前やりましたね!「今日やれ!」と言われても・・・あれ結構面倒くさいんですよね。
和田:面倒くさいねえ。
西山:そういえば、久米さんよくメーザーで会いますよ。
和田:先週かな、会ったよ。アイツも最近セッションやってるからね。
西山:久米さんとまた最近セッションやられてるんですね。
和田:難しいんだよ・・・もう大変。
西山:初期のPRISMってもう一人キーボードがいませんでした?
和田:いた!
西山:その方って・・・?
和田:伊藤幸毅?
西山:ああ、伊藤幸毅さんだったんですか。
和田:今事務所やってる。
西山:ええ。会いました、会いました。Be-Bかなんかのプロデュースやってる・・・。
和田:そうそうそう。
西山:あの時の一番最初のメンバーって伊藤幸毅さんでしたっけ?
和田:そうだよ。
西山:どうしてもやっぱり久米さんの印象が強くって・・・。
和田:そうそう。でもね、その前にやってたレコーディングのリハーサルはジョン山崎ってヤツがやってたんだけど(笑)・・でもなんとなく合わないから。
西山:なるほど。結局その時のメンバーで2枚目を作りましたよね?
和田: うん、作った。
西山:3枚目は・・・・
和田:3枚目はね、森園が来ない。(※注意※当時のお話であって誤解のないように。この頃の森園さんは多忙なセッション活動をされていました。)
西山:(笑)
和田:だって来ないんだよアイツは!
西山:それ、載っけちゃっていいんですかね^^; マズイでしょ~
和田:マズイって言ってもね、ウソじゃないから。
西山:(^_^;)
和田:で、「なんで来ないんだよ!メンバーみんなに迷惑掛けて」って言ったら「わかった。今度からちゃんと来る」って言ってまた来ないの。で「もうダメだね」って。
西山:(^_^;) それで有り得る世界がスゴイですよね(笑)
和田:凄すぎるよね。
西山:考えられない^^;・・・ちょうど森園さんが辞める辞めないって頃に、僕はちょうどアマチュアでコンテスト番組に出てて、たまたまテレビ局で一瞬森園さんとすれ違ったんですよ。
和田:うん。
西山:で、「森園さん、PRISMは辞めちゃったんですか?」って僕が聞いたら・・・なんかわからないうちに握手されて「え゛~・・・!?!?」って答えが見えなかった(^^ゞ
和田:そうそう。答えが見えないんだよ。そういう事は多々ある。
西山:(笑) その後に和田アキラさんのギタークリニックがヤマハの伊勢佐木町であるってわかって。それでその答えを聞きに、「よし!行こう!!」って行ったら中止になってた(笑)
和田:(爆笑)悪い悪い(^^ゞ
西山:いやいや(^^ゞ
和田:そういう有り得ない事がたくさんあったね。
西山:可笑しいですよね~。・・・最近どれくらいのペースでレコード作られてるんですか?
和田:ここん所はあんまり作ってなかったんだけど、最近はまた異常なくらい作ってるかなあ。
西山:異常なくらい(笑) でも、よくそんなに曲が出来ますよねぇ。
和田:出来ない出来ない!俺は曲は出来ないんだ。昔は1曲しか入ってなかったのに、今回のは俺の曲が2曲も入ってるんだよ。
西山:え、曲作ってないんですか?
和田:出来ないよ、曲。
西山:へえ~・・・。
和田:レコーディングってのは曲作りが無かったらもっと楽しいものなんだけどね。だから、もっといい演奏が出来ると思うんだよね。
西山:え・・・じゃあ、真っさらな状態でスタジオに入って曲を作るって感じなんですか?
和田:俺はなんとかさあ、レコーディングしている最中でも最後の最後まで曲作ってる。
西山:でも、初期の作品って和田さんの作品が多いじゃないですか。
和田:ああ、一番最初のはね。その時に全部出しちゃったからね。
西山:いやいやいや。そんな事言わずに作ってくださいよぉ。
和田:いや~、俺なんか曲作りに向いてないと思うんだよね。
西山:何かのキッカケがあって、やり出すとポンポンポンって出来るときありますけど、作れない時は本当に作れないですよ。
和田:それ、本当だから困っちゃうんだよね。・・・結構出来なくて悩んじゃって。で、悩めば悩む程出来なくなる。
西山:僕なんか、前のアルバム出して10年経って出来たの6曲ですよ。10年で6曲って(^_^;)
和田:いーじゃん、それだけ出来れば!
西山:いやいやいや(笑)
和田:う~ん、大したもんだ。
西山:(笑)・・・曲は本当に難しいですよね。商業作曲家の人はスゴイな~って思いますよね。
和田:ね。
西山:よくもまあ、ポンポンと出来るよなって。
和田:そうそう、締め切りに合わせてね。
西山:はい。
和田:久米なんかもそうだもんね。キッカリ期限守ってくるもんね。それで凄く難しい曲持ってくるの。「お前さあ」って。最初のセッションの時にまず旅先に今度のセッション用って言って6曲持ってきたの。
西山:はい。
和田:ブォ~って書いてあって。「これ、何?」って感じだよ。もうバカボン鈴木とノイローゼになっちゃった。
西山:え~、そうなんですか(@_@)
和田:旅先に行っても、酒もあんまり飲めなくなっちゃってさ。大変過ぎて。
西山:へぇ・・・。
和田:で、その後にまたもう1曲持ってきたんだよ。
西山:全部音符指定なんですか?
和田:うん、そう。
西山:うわぁ~~(@_@) それは嫌ですねえ。音源無しですか?
和田:有りだけど、いっぺんに持って来なくても(――;) 最初の6曲でもう大変なのに更に1曲追加だよ。
西山:それは大変ですね。僕、この前中国に行って向こうの歌手のやつをやったんですけど、それも吐きそうでした^^;
和田:ほんとぉ。
西山:みんなバラードでみんな同じ下降進行で。それはそれで気絶しそうになりました(^_^;)
和田:そうかあ・・・来るよね、そういうの。久米のは予測が付かないんだよね。
西山:それで音指定ですか(@_@)・・・それって歌ものなんですか?
和田:ううん、インスト。
西山:インストなんですか!?キッツイですねえ。ExhiVisionはどうなんですか?僕、一回も聴いた事無いんですけど・・・。
和田:ExhiVisionも結構難しいのあるけど、でも久米の曲よりは簡単だと思う。
西山:そんだけ難しいんですか(^_^;)
和田:うん。久米の曲が最近やっている中では一番難しいね。
西山:深町さんのは?
和田:深町さんのは慣れてるから。
西山:深町さんとのセッションは和田さんと連名になってるじゃないですか。あれは二人だけでやってるんですか?
和田:うん、そうだよ。
西山:へぇ~・・。どんな感じなのかなって一度見て見たいと思ってまして。
和田:歪みだよ。
西山:リズムレスでずっと?
和田:うん、リズムレス。
西山:動機を別にかましたりとかは・・・?
和田:全然無い。
西山:へぇ・・・・ずっと浮遊感溢れるギターが流れていくって感じですかね?
和田:なるたけ浮遊はしたくないんだけど、たまに「ガッ!」ってきて「あれれれれ!?」って時があって。その時は浮遊する。
西山:いやいや、それは浮遊じゃなくって(笑)
和田:「あれっ?何でいきなりここに行っちゃうの!?」みたいなさ。でも、しょうがないけどそれを追っかけないわけには行かないからさ、追っかけるけどね。
西山:例えば、深町さんとのセッションとかってどういう層のお客さんが来るんですか?
和田:いや~、いつも通りなんじゃない?
西山:「今日のお客さんを見ればわかる」って感じですか?
和田:いや~、今日は西山君のファンが多いからわかんないよね。
西山:いやいやいや(^^ゞ 今日は相変わらずアニキ来ますから。
和田:おっ、アニキ!アニキ最近会ってないな。会いたいね。
西山:今日は、昔一緒にやってたバンドのメンバーも見に来ます。
和田:誰だれ?
西山:プロになる前まで一緒にやってたベースのやつがいて。その後バンド辞めて普通のサラリーマンになって疎遠になっちゃったんですけど、また最近バンドをやりだしたらしくて。
和田:へぇ~。
西山:「PRISMとやるんだね。見に行くよ!」って。だけど、そう言う層っていうのが、やっぱり結構たくさんいるんだろうな~って。
和田:・・・うん、結構いるよ。普通に。
西山:きっと僕ら世代がもう一度LIVEを見にくるんだろうな~って。だから是非ずっとやり続けて欲しいなって思っているんですけど。
和田:うん、それしかやること無いから。大丈夫!はっきり言って、他の事をやりたいと思ってもそれが出来ないから(笑)
西山:よろしくお願いします!今日はありがとうございました!!