北京コンサート報告
2007年1月20日に行われた北京人民大会堂でのコンサートを振り返り、一緒にステージに立った満園庄太郎さんを迎え、日本での準備からコンサートが終了するまでの状況を語った模様をお伝えします。
(この対談は帰国して間もない1/29に行われました。)
西山(以下「西」):この(人民大会堂でのコンサート)の話って、いつ来たんだったっけ?庄太郎にいつ話したっけ?
庄太郎(以下「庄」):最後に香港に行ったのって・・・?
西:9月。
庄:その時に決まってましたっけ?
西:そうだったかな?あれから帰ってきて正式決定って感じかなあ。
庄:楽曲が届き始めたのが(昨年)11月末で、7曲届いて、「この調子で7曲くらいずつきたら楽勝だね」なんて言ってたら、順調だったのは最初の7曲だけで次からトラブル発生で(笑)・・・で、しかも最初の7曲もキーが変わるって言われてて。
西:そうそう。
庄:で、キーが変わるっていうことは、練習がし辛いのね。
西:(笑)
庄:チューニングを変えなきゃいけないから。・・・で、最終的に楽曲が全部届いたのは(北京に)飛ぶ1日前・・・。
西:(笑)最終完成形ね(笑)
庄:自分の日記にも書いたけど、結局最後まで俺・・・キーチェンジしたのもらってないし(笑)
西:俺なんて、最初は「中華民謡」のコーナー、何にも無かったんだから(笑)
庄:そーですよね(^_^;)・・・だから丸っきり体に入らないで(演奏を)やる曲が3曲はある中向こうに飛んで・・・。
西:最後は「向こうで練習しような」って終わって。
庄:そうそうそう。もうムリがあるって。
西:ムリってね(^_^;)
庄:「もうやれる限りの事はやったけど、もうムリです」って。
西:1月3日か4日に庄太郎と待ち合わせして会ってるんだよね。
庄:4日ですかねぇ。
西:パスポートとチケットの引渡しかなんかで。
庄:・・でも、あの時も曲(の引渡し)もありましたね。・・・でも、あの段階でもまだ曲が揃ってなくて・・・。あと、台湾地震でプロバイダがおかしくなっちゃって。
西:あー、あったあった!
庄:中国チームから送ってくる音源が、向こうが「送りました!」って言ってから「送信出来てなかった」って判るのに2日間くらいかかっちゃって・・・そういうトラブルがあって結局、中国のどこかのサーバーに曲を預けて、そこから俺が暗証番号を聞いて、探り当ててやっと曲が入手できる。・・・で、それをCD-Rに焼いて西山さんに待ち合わせをして手渡して・・・
西:(笑)
庄:(笑)っていうやりとりが3回くらいあって。
西:あったね。もう、懐かし過ぎる(^^ゞ
-そんな状況で中国へ行かれて・・・。毎日10時間のリハをされてたじゃないですか。日本だったら、そんなにリハ時間はかからないんじゃないかなって思ったんですけど。
西:まず、セッティングにも時間かかるし、曲は中国語だし。
庄:あと、1曲が長いの。5分くらいのバラード曲ばっかり。まず、1回聴くでしょ。軽く音を充てるでしょ。で、シーケンサーを走らせちゃうと、コンピューター待ちとかってのもしばしばあったりして。
西:あ~、それもあるねえ。・・・5分の曲が10曲あって50分。だから普通に演奏しても4時間は超えちゃうんだよね。で、リハーサルで細部についていろいろやっていくと、やっぱり膨大な時間がかかるよね。
庄:・・・かかる。あと、単純に「ちょっと難しいな」って曲を練習しようってやったりするでしょ。で、集中力をもの凄く発揮しないと、みんな薄くしか曲を覚える時間が無かったから。・・・だから倍疲れるよね。テニスとかでいうと本気試合をし続けるっていう・・・・。
西:(笑)そうそうそう。リハの段階から、本番での演奏を想定してやるでしょ。覚えようという体制でずっといくってのは、すごい集中力が必要なんだよね。
庄:俺と西山さんは「余裕のあるリハではない」ってのが長年の経験でわかるから、二人ともいつも・・・普通は最初の方のリハって座ってやりますよね!?
西:うん。
庄:我々は最初から立ち続けてたの。
西:そう。
庄:「LIVE中にちゃんと弾けるか!?」っていう。・・・座ってると弾ける曲ってあるんだよね。だから、座ったり立ったりして調整しながらやっていくっていうリハは日本でもあるんだけど、今回のは・・・。
西:もう最初から立ちっぱ。命がけ(笑)
庄:(笑)
西:もう決死の覚悟でやってるから(笑)満さん来てビックリしたと思うよ。「コイツらリハから凄いパフォーマンスで練習してるな」って。・・で、それがさあ、向こうの記事で書いてあってさあ(笑)
庄:えっ!?書いてあるんですか!?!?「最初から本気だった」って!?
西:パフォーマンスに関してのリハの在り方とか凄く勉強になったって。俺らはそんなんじゃないんだけどって(笑)こっちはもう大変でさぁ~。
庄:いや~、そうやって(リハを)やっていかないとね(^_^;)・・・でも、俺と西山さんは特別だと思う。
西:(笑)「凄いのが行っちゃった」って感じだよ向こう(中国)に(笑)
庄:でも、自分達の正攻法で行っても・・・・リハはずっと座ってて本番にだけ立つって人もいるけど・・・。
西:ダメだよね。
庄:はい。西山さんとか俺とかは「見てる人達をより楽しませよう!」っていうか。・・・せっかく日本代表で人民大会堂に立つんだったら、最高のポテンシャルを見せないと。
西:そのとおりだよね。・・・・・だからもうホンッと必死だったよねえ(*_*;
庄:僕が思うのは、そこら辺の事をレポート出来るのは、あのスタジオの若いスタッフ達。
西:あ~・・・・そうだね。リーくん達ね。
庄:彼らは、最初は黙って座ってるだけだったんだけど、2日目くらいから「ニーハオ」とか「シェイシェイ」とか言ってくれてきて、最後は西山さんの前に来て「ギター貸してください!」とかって。実はsteeve vaiが好きだっていう・・・。
西:そうそうそう!で、弾いてみてもらって。
庄:上手に弾いてましたよね。彼らが僕らの一週間の行動を見てたから。彼らに聞くと「なんでこの人達最初から最後までこんなにハイテンションで来てるんだろう!?」っていう(笑)
西:ずっとテンション高いって(笑)いや~、人生の半分くらいの生命力を使いました!って(笑)
庄:でも終わると「次、行ける」って気になりますよね。
西:なるなる。やってる時は「死ぬんじゃないか」って思うけど。
庄:西山さんが「庄太郎・・・終わったら俺、髪の毛真っ白かもしれない」って。「灰になる」って感じだったもんね(笑)
庄:「座ったまま動けないかもしれない」って(笑)
西:これね(ニンテンドーDSのスケジュール帳)、俺の英語の勉強してる日程なんだけど、ほら・・・。
―・・・・印が無い・・・・。
西:普通、間にも出来そうな事でしょ?
庄:も~、何の余裕も無かったっていう(^_^;)・・・頭を休めるか、(練習を)やるか。・・・あんまりやり過ぎて、「覚えが悪い」って自分で思ったら「あ、これは脳みそが疲れてるんだな」って休憩。で、言葉がわからないから、映像としてのテレビを30分くらい見て・・・。
西:そうそうそうそう。(深く納得)
庄:「訳分からん・・・」って孫悟空とか見たり、日本のBS1だけは放送してたので相撲とか。・・・・他の楽しみがあの時は朝青龍の活躍しかなかったから。
―(笑)
西:やってた、やってた。
庄:・・・とにかく眠りは浅くて。3時間くらいで起きちゃって・・・。
西:起きるね~(*_*;
庄:頭の中でも予習してるし。
西:夢は、最初の3日間はリハの夢しか見なかった・・・。
庄:(笑)
―・・・それ、うなされてるって言うんじゃ・・・・(^_^;)
西:そうそうそう(笑)もう指が動いてるの。もーそれくらい集中したね
庄:(笑)・・・・でも1日10時間っていうのは本当に・・・。
西:なかなか無いよねえ・・・。
庄:無いです。初日、2日目は12時間くらいやりましたしね。
西:そうそうそう。
庄:3日目くらいに、満さんが食事にご招待したいっていうのが急に入ったので20時くらいに終わったってのがあったけど。
西:えっと、中華しゃぶしゃぶ。日本のしゃぶしゃぶと大して変わんないんだけど、・・・胡麻ダレで食べるのは日本と一緒なんだけど、胡麻の味が違うの(笑)日本はちょっと甘いでしょ。向こうのは胡麻ペーストで味がほとんど付いてないの。
庄:器が陶器のしゃぶしゃぶで。
西:不思議な器だよね。・・・でもあのお店、最高級のお店だったんだよな?
庄:だと思う。・・・満文軍さんがお店に入ってきたら、お店の女の子達がワ~っと寄ってきて。
西:あ~、真っ赤な顔して「サイン!」「写真!」ってやってたよね。
庄:あ~、スターなんだって。
西:その時に、やっぱり国民的なスターなんだなって思ったよね。
庄:俺が、もうひとつ「スターだ」って思ったのは、エレベーターホールに朝ベースかかえて行ったら、ホテルの清掃係かな?っていう男の子が通りかかって、その時に満文軍さんの歌を鼻歌で歌いながら通り過ぎて行って。「あ、満さんって、普通に鼻歌が出てくる歌謡歌手なんだ」って。・・・・何も知らないからさ。
西:(笑)最後の曲だったよね、あれ・・・。
庄:「ドーニー?」
西:「ドーニー」。
庄:その曲が2年前くらいにメガヒットして、国民的歌手の一人になったっていう曲で。で、日本で言う「昴」とか「サライ」みたいな曲だと。その曲で俺がリハで大間違いして(^_^;)
西:(笑)
庄:AメロとBメロを間違えちゃって(^_^;)。ずーっとAメロもBメロもサビもキーが一緒で、間違えやすいっていうか・・・。
西:でも、無かったよね。人民大会堂で不協和音は。いつものあの庄太郎のひっくり返るようなさ~(笑)
庄:かつて“The beast”で何発も落とした(笑)
西:(爆笑)
庄:今回、ブッチャーさんが凄かったのは、中国で新聞記者とかの媒体がたまに見に来ると、渾身のパフォーマンスプレイをするのが「プロ根性だなぁ~」って、毎回思ってた。
西:あっ、そう。・・・そんなのあった?
庄:毎回ブッチャーさん、その時は「見せたる!」みたいなプレイをして。
西:へぇ~・・・。
庄:やりながら本番を想定してるのかもしれないけど・・・。あと、ブッチャーさんもナーバスになる瞬間あったかもしれないのに、こっちがナーバスになった時に「大丈夫や。お前の方が全然出来とるやないかぁ!」ってやたらと元気付けてくれた。
西:あぁ・・・。
庄:やっぱり、そこは大先輩だなぁ~って思った。
西:そうね~。だからいいバランスだったんだよな。
庄:そうですね、菊地さんが少々おおらかな感じのリーダーで、ガチガチじゃないから。
西:そうそう。そうだね。
庄:全員がガチガチだったらきっと何かあったんでしょうね。
西:うん。辛いと思う。
庄:で、結果楽しかったですからね。
西:そうそう。
―リハは基本的に日本語で?
庄:そう。あとは現地スタッフとか満さんとの間は陳さんが全部取り次いでくれて。
西:あとは馬さんかな。
(今回のコンサートのトータルプロデューサーの馬さんと音楽プロデューサーの菊地さん)
庄:今回、馬さんのコーディネーターチームが凄くしっかりしてて。
西:そうだね。あの二人はもうカンペキだったね。
庄:なんかあっても、二人のどちらかに駆け込めば、なんとかなる。
―現場リハは当日しか出来なかったんですか?
西:前日に1回人民大会堂でゲネプロは出来たんだけど、最終使用時間の時間制限があって。
庄:本来、昼の3時くらいから僕ら入れる予定だったのが、夜の8時集合になって。最終変更は「6時か7時に集合」ってなって、西山さんと「よし行くぞ」って出る瞬間に「やっぱり1時間伸びたから」って言われて(^_^;)。最後1時間2人で部屋リハして・・・。
西:部屋リハしたよね~。
庄:あれ、結構利きましたよね!?
西:そうそう。・・・・すっごい真面目だったと思うよ、僕ら。庄太郎の部屋にギター持って行ったもんな。
庄:そうそう二人で。で、俺は「最終日は衣装で来てください」って言われてたから衣装着て待ってて。
―ゲネプロを?
庄:服の色味を見たいからって。・・・そこまで(リハを)入念にやらない事も多いけど、言葉も電圧もルールもステージの進行も、全てが違う国だから、何があっても大丈夫にしなくっちゃと思って。日本だったら、例えばギターの弦がイントロで切れたら「切れちゃった、もう一回やっていい?」なんて言って、ワーっとなって「もう一回、もう一回!」とか言って盛り上がるじゃん?・・・そういう雰囲気はないから。
―切れたらそのまま?
西:もう、切れたまま直進しかない。
庄:だから俺は弦を直前に張り替えた。
―ギターの場合は張り替えても切れる時は関係ないですよね!?
西:だから、今回は「一人じゃムリ」って、ギターテクニシャン(高橋秀利)を連れてったの。
庄:高橋さんもお疲れでしたねぇ。
西:あ~、疲れてたねえ・・・。
庄:「こんなにピンチな師匠を見たこと無い」って言ってました(^_^;)
西:え~、余計なお世話だって(笑)俺も神じゃないんだから(^^ゞ
庄:(笑)・・・でも彼がいなかったら・・・・。
西:・・・もう、俺終わってたな(^_^;)。もう俺帰って来なかったかもしれない(笑)
庄:高橋さんが西山さんの後ろに居てくれるというのは、精神的安定が・・・(^_^;)
西:(笑)・・それは庄太郎もそうだったの?
庄:一緒ですよ!・・・あと、菊地さんがリハを抜けてた時に、彼がシーケンサーでコーラスとかを出してくれてたから。・・・我々、あれは出来ないですからね。
西:まあな~。ああいう機材に強いスタッフが必要だよね~。
庄:結果、一日分くらいは高橋さんがいることで、リハが進んだ。・・・居なかったら、もう10時間あってもムリだったかもしれない。
西:そうだね。本当にそうかもしれない。
庄:あと、ブッチャーさんと西山さんとは長年の付き合いだから・・・みんなの息抜きにもなって(笑)
西:いろんな意味でね、精神的に助けられたよなっていう。
庄:あと、伊丹谷くんが喋れるのは強かったなって。
庄:満文軍さんが、すっごいストイックでいい男でしたね。最終的に「我々も頑張ろう!」って思えたのは、「いいヤツだな」っていうのが大きいですよね。
西:そうだね。
―撮ってきていただいた写真を整理してたら、リハの最後の方で二人で凄い顔してるのがありましたね(^_^;)
庄:俺と西山さんでしょ?
西:(写真を見て)あ~、これね(笑)
庄:・・・あれは最終リハ日に、なんとか通しリハが出来て・・・いわゆる「精根尽きた」って言う(笑)
西:(笑)これ、可笑しいねえ。
庄:通しリハが一回しかできなかったの。だから進行上の自分の中での段取りがなかなか組めなかったのもあって。
―通しリハが一回って・・・曲間のツナギのリハって??
西:ない。何にもない!
庄:もう本番丸投げ&ぶっつけ。しかも前日と何か変わるのが当たり前だし。
―タイムテーブルは一応あるんですか?
西・庄:無い!
西: コンサートを仕切る舞台監督というシステムが無いので、彼の行動が全て。「この曲とこの曲の間でチューニングをするから、チューニングの時間のために話を延ばしてね」って言ってあったにも関わらず、ステージ上ではお互い言葉もわからないから、俺の方を向いてマイク持ってジッと見て待ってて(^_^;)。で、目が合って、お互い10秒くらいジーッと見てて。
庄:西山さんが本番の合間に「ちょっと今チューニングするから」っていう身振りを見せても、「うん」って頷いて「じゃあ、次の曲は・・・」って進んじゃうの(^_^;)
西:(笑)そう。それで俺は酩酊状態になっちゃって「いいや、もうチューニングなんて!」って(^_^;)
―23曲演奏されてきたわけですが、その中で難関だった曲って?
庄:一応、全部自分で起こした譜面を持ってきたんだけど・・・。先に、楽勝を言おう!
西:最初の2曲!
庄:と、スンナンさんの・・・・
西:ゲストで歌いに来たスンナンさんっていうボーカリストの今一番中国で売れてるアップテンポの曲ね。
庄:・・・あと「Thron1980」っていう合唱の曲があったんだけど、本番になってサビが凄い事になって(^_^;)。
西:そうそうそう(笑)俺、「全然楽勝!」って思ってたら「なんだ!?(サビに)入んないじゃん!」ってね(^_^;)グッチャグッチャになってて。
庄: 今、4曲言ったけど、それ以外は全部大変(+_+)
西:(笑)いや~、もう(ギターのラインを)唄えないとダメだと思ったね。
庄:最後は口でコピーですよね。
西:事前に送られてきた資料が大枠のコードしかなかったので、メンバーそれぞれが自分で譜面起こして、それに自分で書き込んでやっていくしかなかったの。
庄:俺らリズム隊が入らない曲が4曲あって、その間はお休みが出来たんだけど、西山さんは出ずっぱりで。そっからが大変ですよ!西山さん(笑)
西:(笑)リズム隊が4曲お休み!っていう休めるポイントがあったんだよね。
庄:でも、行くまでは休めるのかどうかもわからなかったの。
西:だから「一応参加出来るようにはしといてください」ってのだったからね。
庄:そう。準備はしていってたんだけど、「やらなくていい!」って決まった瞬間にホっとして(笑)
西:(笑)
庄:だって、他にいっぱいやらなきゃいけないことあったから。・・・で、西山さんが大変だったのは、ギターのみの部分の打合わせがなかなか出来なくて・・・。
西:(笑)そーなんだよ。
庄:ゲストの譯晶さんって女性シンガーが歌ってた中華曲なんだけど。その人のリハ時間はトータル15分くらい!?。
西:そーだよ。俺の苦労は何処へって(笑)
庄:中華曲なので、いつもの我々がやっているスケールと大分違って、それの音を取るのから・・
西:そう。 あれで朝の2時間は全て費やして終わった。
庄:俺はリハを撮った音を前の日にMDで聴いて覚えてたんだけど、西山さんはまだやってない曲があって。
西:(^_^;)
庄:それで、西山さんがヘコヘコになってて。
西:(笑)
庄:「大丈夫ですか?」って聞いたら「いや、大丈夫だけど、大丈夫じゃない」とか言って(笑)
西:(笑)
―テックスタッフからのコメントでもありましたね(^_^;)
西:「一緒に見守る二人」とか「一緒に練習してくれる二人」とかね(笑)
庄:だって、最後は俺と高橋さんで西山さんに元気玉あげてたもん。ドラゴンボールみたいな(笑)
西:(笑)おかしかったよねえ、あれ。
庄:いやー、結果的にはおかしかったですけど、あの時誰かが「キーッ(+_+)」っとなっちゃってたら話にならなかった。最終的に全員で頑張ったから(おかしかった)(^_^;)
西:もう「仕方ないだろう」って?(笑)
西:・・・こんな感じで、前日まで仕込みの事や、日中での仕来たりのギャップを埋めるのとか大変な事もいろいろあったけど、こうやってコンサートが無事に出来た事が奇跡だよ。
庄:そうですよね。「不可能かも」っ思いましたもん。
西:終わった後に、伊丹谷くんが「本当にホっとした」って言ってたのは、「何も起こらなかった事。これが本当に素晴らしい事なんです!」ってずっと俺に言ってたわけ。
庄:俺にも長い手紙が伊丹谷くんから来ました。「本当に素晴らしい事をやってくださいました」って。俺らはただ一生懸命音楽やってきただけですけど(^_^;)
西:(笑)いやいや本当に。俺らにとっては、その価値観が本当にわかってないんだよね、どれだけ凄い事だったのかっていう。普通に出来た事自体が凄かったっていうのがね。
庄:でも、西山さんとブッチャーさんとか僕とかが、普通に音楽をやりに来た人間が、普通に中国人に接して友達になったり・・・っていうのが凄く素晴らしい事だったって。
西:ふ~ん。
庄:心ない日本人のイメージの方が強いみたいですね。
西:でも、俺ら向こうに行って、向こうの同世代の人達と接していて、過去の戦争の事とか反日感情とかって、全然感じなかったんだよね。普通に接して、本当に近い国で、これだけ仲良くなれるのになって。向こうで同世代に会っても、共産主義と資本主義とてっていう人間だって感じないんだよね。ただのアジアの普通の友達になれるんだよね。
―大分話は変わってしまいますが、写真の中で結構マックの写真があったんですけど・・・・。
西:すいません。僕のわがままです(笑)
マック初日!
マック2日目!!
まだまだマック!!!
―でも中華料理の写真も結構ありましたね(^_^;)
西:頑張りました!
ムムっ!?
食ったどー!
もう、最終日にはすっかり中華料理に馴染んでまっす。
庄:一日はお昼に中華のお店とか連れて行ってもらった日もあったけど、訓練の日はそんなことしてちゃダメ!昼はマック!で、夜は(リハが終わったあとなので)お店でガッツリでもいいんだけど。
西:なんでマックかって言うとね、腹持ちがいいのよ。
庄:言えてる言えてる。ビッグマックとか(笑)
西:(笑)だから、クドくって「夜までいらない」って感じがいいの。
―昼がマックで夜は中華。・・・朝は?
西・庄:無し!
庄:ホテルの部屋にフルーツは置いてあったの。俺は朝起きたらそれを食ってた。
西:俺もリンゴ剥いて食べたな。
庄:それも果物ナイフじゃなくって、普通の肉とか食べる時のギザギザのあるナイフ。
西:全然剥けないんだよなあ(笑)これで毎日やってたらすっごい器用になりそうだなあって(笑)
庄:(笑)最後の日に気付いたんですけど、テレビの下の棚の中に、栓抜きとコルク抜きと本当のナイフが入っているサバイバルセットみたいなのがありましたよ。
西:ホント!?
庄:奥の方に入ってました。
西:気が付かなかったから俺は無理矢理食事用ナイフでやってた(笑)俺、相当(食事用ナイフで剥く)達人になったよ!(笑)
庄:(笑)
西:最初は1cm剥いたら切れてた皮が最後は20cmくらいまでいったからねぇ(笑)
―今回は(食べ物に)あたらないで大丈夫だったんですか?
西:大丈夫だったね。
庄:凄くよかったのは、よく旅に行くと美味しいものをイベンターさんとかにたくさん紹介してもらってついつい太っちゃうの。「明日の昼はここで、夜は○○に行きますから!〆はラーメンで!!」とかってやってるとあっという間に2キロくらい太っちゃうの。
西:そうだね~。
庄:それが、今回は音楽だけをやりに行ったから、ちょっと痩せて帰ってきた(笑)
西:(笑)おれはフラットだったな~。
庄:あ、そうですか。最終日の打ち上げで元に戻ったかもしれないけど。コンサートの前の日はガリガリに・・・
西:うん、痩せた痩せた。・・でも最後の2日間で戻ったけどね。
庄:下手に食うと集中力がすぐ落ちちゃうから。
西:ストイックな生活をしてたね。
庄:夜ゴハンの時にお店で中華料理を食べている西山さんを見て、マックのみを食べているのしか知らなかった高橋さんが「師匠が逞しくなりましたぁ!」って(笑)帰りのバスの中で45度ある白酒(バイチュウ)のポケットボトルを飲んでて(笑)
西:だって、寒いんだもん(笑)
―最後の日に観光はされたんですか?
庄:動物園に連れて行ってもらって。
西:なんかこの写真、俺ら哀愁が(笑)
庄:(笑)いやぁ、もう最終日は疲れきって(*_*;
西:疲れきったよね。
庄:次の日、終わって部屋で起きて「あ、幻?」って・・・。
西:日本に帰って来て一晩経ったときに、パっと目が覚めた時に「ここは何処だ!?」って。
庄:(笑)
西:思ったよ(笑)「あ、自分のベッドか」って。なんかすっごい長い夢を見ていたようなね・・・本当にそういう気がしたもん。・・・帰ってきて、やっと1週間。
本場です、パンダ。
えーっと、これもパンダだよなぁ・・・あれ!?
庄:まだ一週間かぁ。・・・やっと現実に戻ってきたけど、終わって動物園歩いてパンダ見ながら「夢だったみたいだよね」って・・・もう壊れてましたよね(笑)
西:(笑)あれ、壊れてたよね(笑)
庄:「あれは夢の出来事だったんだろうか」って(^_^;) ・・・いや~、でも楽しかったな、結果。
西:そうだね。結果、楽しかったよな。庄太郎、今日はどうもありがとう!
庄:ありがとうございまいした!
【オマケ】
―アンプの上に中国のおもちゃ!?みたいなのが並んでましたね。
西:あれね。ピック蹴りの練習にって買ったんだよね。これをホームページを見てくれている方にプレゼントしようかな。・・・って欲しい人いるかなあ。
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リハからコンサート当日までアンプの上で一緒に舞台を踏んだ戦友です!
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