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ありがとう

これは日記ではありません。ある人にどうしてもお礼が言いたくて書いています。その人は僕が困っている時に相談の電話をすると、いつもバイクに股がり真っ先に駆けつけてくれ、文句も言わずに何でも手伝ってくれたのです。
彼は元々ハウンドドッグのファンであり、かなり前に(おそらく10年くらい前)僕がギターの講師をしている音楽学校に入学し、僕の生徒となりました。彼の夢はプロのギタリストです。2年間の授業を終え、つい最近までずっと音楽活動を続けていました。残念ながらメジャーでデビューする!という彼の夢は叶いませんでしたが。。。
彼から一体どれくらいの数のデモテープを受け取った事でしょう?それに費やした時間とお金、そして労力は計り知れないものだと思います。彼の作品も最近受け取ったものに関して言えば、かなりレベルの高いものでしたし、今後の成長をさらに期待していました。。。

数日前の夜中に彼から電話がありました。話の内容を簡単に言うと、全ての音楽活動をヤメて田舎に帰るとの事です。その理由は個人的なものなので、ここでは控えさせていただきますが。。。
彼の人生ですし、彼が決めた事ですから僕がとやかく言う権利はありません。ただ同志がいなくなる事はとても淋しい想いです。プロになる、ならないという以前にギター自体をヤメてしまうのですから。。。僕もアマチュア時代プロになれなかったら、スッパリとギターをヤメようと考えていたので彼の気持ちはよく分かります。僕としてはずっとギターを弾いていて欲しいのですが。。。

彼は6人のハウンドドッグが大好きでした。4人になり、そして最後は。。。彼は僕のすぐ傍で、ほぼ僕と同じ目線でバンドが壊れていく姿を一緒に見ていました。正直、知らなくても良いような事を見せてしまうのは彼にとってどうなのか?も考えましたが、彼が真のファンであると信じ全てを見てもらう事にしたのです。
ライブやテレビの収録、雑誌取材、引っ越しからパチンコの代打ちに至るまで、何でもつき合わせてしまいました。バンドが存続していた時も一連の騒動の時も、全く関係なく僕の前で大友氏のモノマネをよくしていました。ちっとも似ていなかったし、時にウザいと感じる事もありましたが本当に好きな事を知っていた僕は怒る事など出来なかったのです。彼がいたからこそ、僕は人生で一番辛い時期を乗り越える事が出来たと言っても過言ではありません。
逆に僕は君に何かをしてあげられたのでしょうか?後悔だけが残ります。今、僕が言えるのは心から感謝している事と、君の分までギターを弾き続ける事しか言えません。
今まで本当にありがとう!そしてまたいつか会える日まで、どうか元気でいて下さい。