感動!
昨日は僕が講師をしている音楽学校メーザーハウスのアンサンブルの授業の発表会でした。この発表会は半年に一回必ず行なわれます。
僕ら講師陣は昼の12~20時位まで拘束され、だいたい25バンドくらいの演奏を聴き、審査しなければなりません。
半年の授業の成果を発表するのですから生徒たちも気合いが入ります。
もう何年も見てきましたが、なかなかお客さんを意識して練習しているバンドは少ないようです。
僕らアマチュアの時は、いかにコンテストで他のバンドより抜きんでるかを常に考え、演奏もさることながら演奏以外の事にもメンバーとディスカッションしたものです。また色々な人のコンサートを見て面白いと感じたパフォーマンスはすぐに取り入れました。
最近の生徒の傾向として驚いてしまうのは、意外にもコンサートを観に行く人が少ないという事です。僕のクラスはこの半年、パフォーマンスを含めとにかく楽しい演奏!というのがテーマでスタートした気がしました。
前にも日記で書いたように僕の授業は朝早くから始まります。最初のうちは生徒の出席率も良いのですが、一度連続して休んでしまったりすると授業に顔を出しづらくなってフェイドアウトしてしまう人も多いのです。今回はひさしぶりに誰一人欠ける事なく授業は終わりました。
発表会の2ケ月前くらいから「そろそろ演奏する曲をみんなで決めて、パフォーマンスを含めた練習をしようよ!んじゃ来週までみんなで考えておいてね。(^^)」と言ったにも関わらず、なかなか決まりませんでした。
発表会の10日前にようやく曲が決定し練習する事になりました。その時点で授業はその日を含めてあと2回しかありません(・・;)!
プロの世界では当日にリハーサルを行いそのまま本番!という事もありますが、アマチュアでは、ある程度事前にリハーサルをするのは絶対必要です。
発表会の演奏曲は2曲で、何日か前に生徒全員に音資料と譜面が渡っていると聞きました。
とりあえず時間がありません。練習開始!と意気込んでみたものの生徒たちはほとんど予習をしてこなかったようで、スタジオで譜面とにらめっこをしています。
この姿を見てさすがにキレてしまいました。(-_-メ)
なぜならみんなプロ志望なわけで、実際プロの世界では明日までに20曲を覚えてきて下さい!なんて事もなくはないのです。おまけに練習する時間は十分あったはずです。ついに「お前らふざんけな!〇×△~」と怒ってしまいました(;-_-+。。。
その後1週間が経ち、最後の授業の日彼らの演奏を聞きましたが、まだまだ完成にはほど遠く正直がっかりしました。このままでは本番も・・・(>_<)。
さていよいよ発表会当日です。僕のクラスは18番目の登場です。
他のクラスの演奏が始まりました。みんな凄くまとまっている気がします( ̄□ ̄;)!!。がーん!がーん!って感じです。
自分のクラスがダメなのは全て自分の責任です。開き直って順番を待つ事に・・・。
いよいよ恐怖の瞬間が!と思いきや胸を張って堂々と演奏しています(^^)v
正直ステージ上はまとまりのない動きで、メンバー同士がぶつかりそうになったりしてましたが、色々メンバー間で話し合い考えたのでしょう。きっと僕が10日前に彼らに求めたのは、この状態だったのだと思います。この状態から作りあげて行けばかなり良いものができたと思われるからです。ただ一生懸命プレイをして、パフォーマンスをしている彼らの姿を見ているうちに不覚にも涙が止まらなくなってしまいました(;_;)。おまけに僕のまだ発売前の曲を演奏してくれていたのですから・・・。
今回残念ながら賞には結びつきませんでしたが、君たちの演奏に元気をもらった人間がいる事を忘れないで下さい!
本当にありがとう!
君たちの演奏した曲のタイトルを思いだして下さい!「Here We Go」(さあ、はじめようぜ!)だよ。
これからの人生に幸あれ!